“献哈達(“哈達”を献じる)”
“献哈達”とはチベット族全体に共通する一種の礼節である。冠婚葬祭や、民俗祝祭、目上の人を訪問する際に仏像を礼拝する際、賓客の送迎の際など、様々な場面で“献哈達”が行われる。
“哈達”とは一種の生糸製品で、マフラーのような長細い形をしており、相手への純潔、誠心、忠誠などの意味を表す。また、古来より白色はチベット族の間で純潔、吉祥の象徴とされ、よってこの“哈達”も白色が一般的である。
“献哈達”の際の動作は人によって異なるが、一般的には、先ず両手で“哈達”を肩より高く掲げ、両手をまっすぐ前に伸ばしつつ、相手に腰を曲げて礼をしながら“哈達”を献上する。この時、“哈達”が頭と同じ位置に来るようにして、相手への尊敬と最大限の祝福の心を表す。
また、受け取る側は、恭しく両手をまっすぐ伸ばして受け取る。
尊者や年配者へ“献哈達”する際は、“哈達”が頭より高い位置に来るようにし、体を少し前に傾け、“哈達”を席の前、或いは足下へと捧げる。
同輩或いは目下の者に対しては、直接彼らの首(肩)にかけても良い。

