チベット族は敬語をとても大切にしている。特にラサ人は敬語を重んじる風習が強く、ラサ、ひいてはチベット全体でも全ての話には三つの言い方--
“普通話”(日本語で言うところの常体語か)
“敬語”(日本語で言うところの丁寧語、或いは尊敬語、謙譲語か)
“最敬語”(日本語で言うところの尊敬語、謙譲語、或いは絶対敬語か)
があり、名詞、動詞、形容詞など全てに共通する。
地位が同じ人同士では互いに“敬語”を使い合い、また、地位が低いものは地位の高いものに対して“敬語”を使う。更に、地位の差がかけ離れている場合は“最敬語”を使う。
敬語が使えなければ教養が無いと思われ、敬語が正確でなければ礼儀をわきまえない者だと思われてしまう。それだけでなく、敬語の用法を間違えただけで笑い者にされてしまうほど、チベット人は敬語を重視している。
また、相手の名前や職業などの呼称の後に“拉”の一字を加えることで、相手への尊敬を表す。
“見面礼(挨拶)”
年長者や尊敬する人に出会うと、帽子を脱いで手に持ち、腰を45度屈める拝礼をする。地位の同じ者同士では軽く頭を下げるだけでも良い。帽子は胸の前で持っていたので良い。また、時に応じては合掌とお辞儀をすることもある。
合掌するときは、頭の上で手を合わせ、尊敬の意を表す。

