荷葉寨:
荷葉寨は九寨溝の入場口に一番近い集落であり、九寨溝中、最大のチベット族集落です。集落には田園とチベット族民家が広がり、秋の景色は殊の外、美しい。
荷葉寨の奥には「迎客松」と呼ばれる樹齢100年を数える巨松が一本立っており、それが風に枝を揺らす様は、まるで客を招き入れるかのようである。
盆景灘:海抜2140m、カルシウム質の灘
荷葉寨を過ぎてさらに奥へ進むと、カルシウム質の浅瀬にたどり着く。さらさらと流れる浅瀬の脇には野草が伸び、喬木潅木が茂る林がある。コバルトブルーの水がその林の中へ注ぎ込み、林の木々は自由自在に枝を伸ばす。その様は天然の箱庭と形容される。
蘆葦海:海抜2140m、長さ2km、面積10万㎡余り
蘆葦海は半沼沢の湖である。湖には葦が生い茂り、一本のエメラルドグリーンに輝く清流が葦の原から流れ出ている。春夏には清流と葦の色が重なり、秋になると、葦の原が黄金色に輝く。
セモ(色[女+莫])女神像:海抜2000m
蘆葦海の向かいにある岸壁の上に、風化作用によってか、顔のような模様が浮かび上がったのだと言う。
目鼻立ちがはっきりとして慈愛に満ちたマスクはいつの頃からか、女神;セモだと言われるようになった。
黒角橋:
蘆葦海に沿ってさらに上ると、左側に丸太で作られた橋が対岸の草原まで続いている。これが黒角橋なのだと言う。橋の上には五色の旗が風に揺れている。
甲五神山:
甲五神山は蘆葦海の一番奥にあり、神山の麓には高さ5mの仏塔が立っており(現在は仏塔の遺跡のみ)、九寨溝内に住む人々は“聖壇”とあがめ、ここを訪れては厄払いの祈祷をするのだという。もし、農暦の毎月15日、或いは、チベット族の祝祭日にあたれば、ここで山水の神々を拝む儀式を見ることができるかもしれない。
回音壁:長さ約200m、高さ150m
さて、黒角橋を渡り、小道に沿って2kmほど歩くと“塔都扎回音壁”と呼ばれるところに着く。ここは“こだま”がよく響くことで有名なのだそうだ。
双龍海:海抜2178m、深さ4m、面積6033㎡
双龍海は水がよく澄んでおり、湖底にある二筋のカルシウム質の堤のようなものをはっきりと見ることができる。これが海底に潜む二匹の蛟に見えると言うので、この名がついたと言う。
火花海:海抜2187m、平均水深9m、面積3.6万㎡
火花海の水面は普段は静かな藍色を湛え、波もなく周囲の森林を鏡のように映し出している。そして毎朝、朝日
が湖面を照らすとき、波が輝きだし、まるで火花が散っているように見えるのだと言う。
火花海瀑布:海抜2187m
火花海へはグリーンバス道路から直通の石段が続いており、その石段を上っていくと、火花海瀑布が見えてくる。
滝の広さは50m余り、高さ8m。少し離れた2本の滝からなっており、この2本は永遠に交わることがない。そのため、ついた名前が“相思瀑”。なんともロマンチックなネーミングだ。
臥龍海:海抜2215m、平均水深22m、面積6.1万㎡
臥龍海は真っ青な水を湛えていることで有名。湖面に波はなく、そこにはまるで、水晶の鏡があるように見えるのだという。
樹正群海:
数キロに渡って連綿と続く大小合せて19もの湖を総称して樹正群海と呼ぶ。それらの湖は棚田状に並んで、上下の高度差は100mに近いと言う。また、大小さまざまな湖の間には柳や楊、松、杉などの喬木と多くの潅木が生える。湖水は上から堤を越えて木の間を潜り、滝となって流れていく。その様を形容して“木は水に生え、水は林を流れる”とも言われている。群海は高低幾層にも別れ、色彩も美しく、木々は青々と茂る。色の深い湖の水は幾つもの滝と流れから生まれる飛沫によって白色を増す。これが九寨溝の縮図と呼ばれる樹正群海である。樹正群海は高いところから見下ろせば、更に壮観。
磨坊:
樹正群海の間に、浅瀬を渡す一本の長い桟橋がある。桟橋の上をのんびりと歩いてみてはいかがだろう。のんびり群海と激流を楽しむのも、なかなか風情があるのではないだろうか?
桟橋の横にはチベット族の製粉所があり、その更に向うには「転経房」がある。「転経房」に設置された「転経筒(水車型のマニ車?)」は激流の中で休むことなく回り続ける。ここは地元の敬虔な信者たちが訪れ、祈りを捧げる場所なのだそうだ。
九寨溝ホームページ;jiuzhai.comより

