チベット族の葬儀:
チベット自治州内のチベット族地区では鳥葬、水葬、火葬、土葬の4種類が一般的。その他にも高僧が入寂した際に執り行われる塔葬という特別な葬儀法もある。
病人が息を引き取ると、家の者はすぐに遠くの家族を呼び寄せ、それと同時に、親族に訃報を通知する。彼らが喪を弔う為に集まると、地元の活佛を招き、“済度経”を唱えてもらう。
死者の遺体が硬直する前に、数人の男達が遺体のひざを折り曲げ、両手を腿で交差するように固定して縛る。
その後、遺体を白い布でくるむか、或いはコノテガシワの香水に浸した綿で死者の全身を洗って、口と目を軽く閉じさせる。
死者がもし男性であれば頭髪をそり(普通は数日前に剃っておく)、女性であれば、櫛で結ってある髪をとかし、最後に白い布にくるんで、部屋の隅に安置する。
その後、読経にきた和尚の指示に従い、納棺したり、或いは遺体を室内、或いはテントに安置する。死者のために読経する和尚は多いときで数十人、少なくとも数人は必ず招くが、それは家の経済状況によって異なる。
読経の期間は死後49日までで、死者の出た家では長机の上に、大小様々な仏灯を点し、神仏を供養する。
普通、3~7日の間、家に遺体を留めた後に出棺するが、偶数の日に出棺してはならない。暑い時期は三日間、寒い時期、富豪の家では和尚を49日間招いて読経し、その間、遺体も家に留めておく。
和尚が供養している間、家の者や家族、友人はお棺の前に叩頭して真言を唱える。漢民族の葬儀とは異なり、供養期間中は、哀悼の対聯を掛けたり、位牌も書かず、親の喪に服したり、喪服を身に纏うこともしない。
死者を供養する儀式が終わりに近づくと、土地の活佛が後を引き継ぐ。
村人全員が集まって死者の為に真言(ボン教は八字真言、ゲルク派は六字真言など)を唱え、死者の家族は集まった人々にトゥクパ(米と肉を煮たご飯)やあめ等を喜捨する。これは死者に代わって善行を積む意味を持っているのだそうだ。
活佛の指示の下、和尚達は読経し、楽器を鳴らす。読経と奏楽の音が響き渡る中、荘厳な雰囲気が辺りを包む。 和尚達へはお布施をし、食事と住居を提供してもてなす。お布施のお金は多ければ多いほどよいと言うが、それは、家族の死者への孝心を表すからだという。
死者の家での供養の儀式が終わると、活佛は占いによって会葬する日時と場所及び、どのような葬儀方法をとるかを決め、家族は葬儀の準備に取り掛かる。
九寨溝ホームページ;jiuzhai.comより

