川金絲猴
金絲猴は中国原産の世界でも珍種として知られる霊長類で、中国古典の名著『西遊記』の主人公;孫悟空のモデルになったことでも知られている。
金絲猴は現在、中国に三種(滇金絲猴、川金絲猴、黔金絲猴)しか確認されておらず、中でも四川省、山西省、甘粛省、湖北省などの地域に分布するのがこの川金絲猴である。
彼らは主に雲杉(トウヒ)、冷杉(モミ)などの針葉樹に広葉樹が混じる林で生活し、森林に生る果物を主食としている。
川金絲猴は顔が青く、頚は赤っぽい橙色、全身を金色の長い毛が覆っている。また鼻が上を向いているため、“仰鼻猴”とも呼ばれている。
川金絲猴は普段、数十匹から百匹で群れを成して行動する。繁殖期などになるとその数は膨れ上がり、数百匹の大群となる。群れにはそれぞれリーダーがおり、危険を察知すると“警告”を発して群れに知らせる。彼らの動きは機敏で、リーダーの“警告”を聞き取ると、あっという間に姿を消してしまう。
九寨溝に住む猟師たちは、金絲猴の行動で天気を察知することができるという。天候に変化があると、敏感な金絲猴は落ち着かなくなり、奇声を上げてそわそわと枝から枝へと飛び回るのだという。そして、彼らがそのような行動をとると間もなく大雨となるのだそうだ。そのため、金絲猴は“風を呼び、雨を招く”と信じられ、現地の人に“神猴”とあがめられている。
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