カロー峠(眼前に氷河を見ることができる)
ナンカルツェを出立し、旧街道をギャンツェ・シガツェ方面に向かうと、間もなく道の両脇に高い山々が姿を見せ、車は美しい風景の中を走り、高度を上げて行く。やがて山々は万年雪を頂くようになり、さらに1時間ほど走ると、道の左右にひときわ美しい姿の山が現れる。シガツェを目指す進行方左右(北側)がノジン・カンツァ(7191m)、左(南側)がチェツン・チュサン(6242m)。二つの高峰に挟まれた峠が標高5045mのカロー峠だ。
氷河は北のノジン・カンツァンの頂にあり、斜面を登って仏塔まで行くと、もう少し登れば氷河に直に触れるのではないかと錯覚するくらい、氷河が近くに見える。晴れた日には、空の青、雲と氷河の白、地面に生える草の緑のコントラストがとても美しいので、タルチョ(峠や聖なる場所などにはためく旗。経文が印刷されている)のかかった古い仏塔を中心に、ここで記念写真を撮るとよいだろう。ただし、チベットの夏は雨期にあたるため、晴天の日は少ない。天候がよくても短時間で雲やガスがかかってしまうので、シャッターチャンスを逃さないようにしたい。
このほか、もともとこの一帯は、地元遊牧民にとって夏の放牧地であったが、この美しい景観をひとめ見ようと訪れる観光客相手にひと稼ぎしようと、家畜との記念写真をしきりにすすめてくる。料金は10元程度。
最後に、カロー峠は5000mを越える高地にあることを忘れないようにしたい。感動のあまり走りだすと、すぐに酸欠状態になり、体調は悪化する。
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