ニャラムの概要
ニャラム県はシガツェ地区南部にある行政区だ。チベット語で首のような道と言う意味が示すように、ヒマラヤ山脈中を細く延びる尾根に沿って町が点在している。また、このあたりには森林が広がり、ニャラム以上のウ・ツァン地区の荒涼とした風景とは異なる。特にダムまでの道中は切り立った崖と木々の緑が絶景だ。
その中心地であるニャラム鎮は、ティンリーから西南に約150㎞、ダムから北に約30㎞の所にある標高3750mの町で、中国語では聶拉木という。中尼公路が中心部を走っていて、ネパールとの国境と近いこともあって、観光客やトラックの運転手が宿をとる所だ。近年町の開発が進み、これまでの町と川の狭い間にビルが建設されている。
古来よりチベットとネパールを結ぶ商業路として栄えてきた。18世紀半ばには、ネパールのグルカ族(チベット系の少数民族。イギリス軍の傭兵で、勇猛果敢な兵士として名高いグルカ兵はグルカ族の人たちで組織された)によって占領され、商業条約を結ばされた。
ニャラム一帯はもともとアリ地区に属していたが、中国がチベットを支配したにおいた1960年5月にシガツェ地区に編入され、中尼公路の完成後は、交通の要所としてさらに重視されることとなった。
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