胡蝶泉
胡蝶泉は蒼山雲弄峰の麓にあり、泉水は澄み切って鏡のように美しい。毎年胡蝶会の際に、千万羽の蝶々が四方から飛来し、泉のまわりに舞い飛んでおり、大きなのは手のサイズぐらい、小さいのはコインぐらいである。無数の蝶が次々とつながってゆき、ねむの木の枝から垂らすさまはとてもカラフルで奇観である。
胡蝶泉には以下のような伝説がある。むかし胡蝶泉は無底潭と呼ばれていた。泉の横に親子が住んでおり、娘は名を文姑といい、聡明で一輪の金花に例えられるほど美しかった。文姑は猟師の霞朗という青年と結婚の約束をしていたが、領主が娘を連れていってしまった。霞朗はなんとか文姑を救い出すが、官軍が追いかけてきて、追いつめられた二人は無底潭に身を投げた。そのとき、雷光がして暴風雨となった。そして、雨が上がると泉のなかから七色に輝く一対の大蝶が現れ、その後から無数の小蝶が次々に飛び出してきた。あの日は旧暦の4月15日。その時から毎年のその日に、無数の蝶々が飛来し、その感動させる愛情の物語を話してくる。これが有名な“胡蝶会”である。

