人民元相場、仲値下げ幅の新記録 柔軟性強化の現れか
14日のインターバンク外国為替市場における人民元の対米ドルレート仲値は1ドル=7.9928元だった。 この数字は人民元相場の軟調を物語るものだ。前営業日の仲値1ドル=7.9725元から大きく値を下げ、下げ幅は前営業日比-0.0203元(-0.255%)に達し、昨年7月21日の人民元相場改革実施以来の1営業日の下げ幅の新記録を更新した。北京の日刊紙「京華時報」が中国外匯(外国為替)取引センターからの情報として伝えた。
ここ1カ月ほど穏やかな情勢が続いていた人民元相場がこのたび突然急落したことで、金利引き上げに強い期待を抱いていた市場の投資家たちに驚きが走った。これについて招商銀行北京支店の王小萌・首席外為アナリストは、「最近の米ドルの小幅上昇が人民元低迷の原因の一つ。先週金曜日(8月11日)に米国政府が発表した7月の小売売上データを受けて、多くの投資家が9月に米ドル金利の再引き上げが行われるとの感触をもった。米ドルの強大化が人民元相場の上昇を減速させている」との見方を示す。
王氏によると、1営業日の下げ幅が増大したことは、人民元相場の柔軟性の高まりを示しており、相場は市場のニーズをより正確に反映するようになっているという。中国人民銀行(中央銀行)が先週発表した2006年第2四半期「中国通貨政策執行報告」でも、国際収支の不均衡の問題の解決には、単に人民元相場の上昇で解決をはかることはできず、内需の拡大や相場変動幅の拡大などさまざまな方法を取る必要があることが指摘されている。

