雲南省を歩こう雲竜天池
雲竜県から西へ20余キロも行くと、うっそうたる森の中のきれいな池眼に入ってくる。これ
は雲南西部の有名な高山湖である五宝山天池である。天池、洱海、剣湖、花碧湖はいず
れも雪山の娘であるといわれてきたが、洱海、剣湖、花碧湖は平地の繁栄ぶりが羨ましく
て、それぞれ大理、剣川、洱源へ嫁いで行ったといわれている。しかし、一番下の妹の天
池だけはハンサムな青山が恋しくて、碧羅山に残ることにしたのだといわれている。
天池は省クラス自然保護区で、標高は2551メートル、面積は約1.5平方メートルである。
天池の周りの五宝山はうっそうたる森林で、野生動物の種類も多い。原生樹であるの雲南
松の林がとりわけすばらしい生態系を保存しており、科学研究と教学の基地となっている。
天池は静かで、周りの山山は緑に囲まれ、湖の景色と山の色が一体となっている。四季
折々の景色はいろとりどり、人びとは変化に富む絵巻き物の中に身を置いたように感じさせ
る。春になると山々に咲き乱れるツツジ、ツバキの花が深緑色の湖水をもりたてている。夏
になると山と湖は静まりかえり、松の木がそよ風にゆれる音は実に気持ちがよい。秋になる
と紅葉、黄色い葉が湖水の上に落ち、きれいな模様を呈し、それと青空とのコントラストは
人を陶然とさせるものがある。冬には霧が湖面を覆う絹のようで、周りの静けさとあいまって
がら俗世間から遠く離れた桃源境のようである。現在、天池では人類養殖が行われており、
池のほとりに鹿飼育場がある。道路が天池まで伸びており、船漕ぎ、魚釣り、観光、鹿の
飼育、林中の散歩ができ、大自然のすばらしさを満喫することができる。

