楽都(らくと)
西寧市の南東65キロ。湟水の下流域にあたる。
<瞿雲寺>(くどんじ)
楽都県の県城の南20キロの渓谷に建つチベット寺院。山を背にし、川に面し、はるかに雪山を望む。チベットのカルマ・カギュ派の僧・サンゲタシによって建立され、明の洪武26年(1393)に太祖より「瞿雲」という額を下賜される。
そういったことから中国の影響を強く受け、典型的な宮殿式の建築群で、中軸線上に山門、金剛殿、瞿曇殿、宝光殿、隆国殿などが並ぶ。
釈迦牟尼の一生を描いた壁画が残されている。柱間にして51間の大きな彩色壁画で絵巻物の方式で描かれている。
<西来寺>(さいらいじ)
楽都県の県城の東の関にある。1606年、明の万暦34年の創建。山門、過庁、大殿と東西の廂房からなる。大殿は間口が柱間にして5間、奥行は柱間にして3間。単檜入母屋造りで基壇の上に建てられている。
かつては大殿の中央に釈迦牟尼、左右に文殊と普賢という三世仏の泥塑像をはじめ、阿難、迦葉、丘などの像が安置されていたが今はない。残っているのは、八大供養菩薩のみである。
<柳湾墓地>(りゅうわんぽち)
楽都県の東方17キロの柳湾にある原始時代の共同墓地の遺跡。3500~4500年前のもとの見られる。1974年から79年にかけて発掘が行われ、4万点にちかく文物を掘り起こしている。そのうち陶器が1万 7000点余り、石器と骨器が1300点余り、装身具が1万8000点余りである。
《同仁県》(どうじんけん)
雲南省の最東部。甘粛省に隣接する。黄河の支流である隆務河沿いに開けた土地。県政府は隆務鎮にある。この地の人はみな、仏画を描くことが出来ると言われるほどに、村全体で熱心に仏画を描いている。絵は壁画。タンカと言われるもの。白い布に、鉱物性の顔料で描く。鉱物性の顔料は何百年も色が褪せない。
<同仁寺>(どうじんじ)
同仁県隆務鎮の東北6キロにある。五屯寺ともいう。1.5キロ離れて上同仁寺と下同仁寺がある。
現存するのは、上寺の大経堂、迦牟尼殿。下寺の大経堂と弥勒仏殿で、ともにチベット様式と漢様式が結合した建築群である。

