《玉樹》(ぎょくじゅ)
玉樹州は、青海省の面積の四分の一を占める。もともとはカム地方に入っていた。カムとは、チベット自治区の東部や四川省の昌都や徳格を指し、 そこの男をカムパと呼ぶ。カムパは、ひときは宗教心が強いこと、背が高く彫りが深い美丈夫が多いこと、気が荒いことなどで知られる。
玉樹は古くからの交易都市。四川省の石渠からは茶が、青海省からは塩が、そのように物資がここに集まり取引をされていた。長江上流の通天河の支流にある。
西寧からは800キロ。定期バスがあるが、二泊三日かかる。
<文成公主廟>(ぶんせいこうしゅびょう)
七世紀、唐からチベット王ソンツェンカンポに嫁された文成公主がラサへ向かう途中、この地で、一ヶ月ほど滞在をした。それを記念して建てられた廟。
裏手の崖に大きな文成公主の像が彫られている。もともと、チベットには岩に像を彫るという習慣がなく、これが初めての岩に掘られた像だという。
文革などの破壊から立ち直りつつあり、現在、二十名を越える僧が修行をしている。
<ジェグ・コンパ>(結石寺)
街の北の高台にある。サキャ派の大寺院。文革の時に徹底的な破壊を受け、寺も僧坊も何も残っていない状態であった。2000年頃から復興工事が始まり、建物がひとつひとつ再建されつつある。
<ジャナ・コンパ>
玉樹県新塞村にある。新塞村は三百家族、人口1500人だが、その1500人全員がマニ石の彫刻が出来るという。マニ石というのは、石にチベット仏教の経文を彫ったもの、ラマ寺に巡礼の際に奉納してゆく。 この寺には、奉納されたマニ石が山のようになっていて、その数、200万という。

