クンブム(タール寺)
クンブムは、デプン寺、セラ寺、ガンデン寺、タシルンポ寺、ラプラン寺と並ぶチベット仏教ゲルク派六大寺院のひとつで、創建は1560年(明の嘉靖39年)。中国語ではタール寺といい、一般的にはこちらの名で知られている。クンブムはチベット語で十万の獅子吼仏像の寺という意味。
以前は政治と宗教の中心地として青海一帯に絶対な影響力をもち、4000人以上の僧侶がいた。今世紀の初頭には、日本人の寺本婉雅も2年ほど滞在していた。
中華人民共和国になってからは、宗教が否定され貴重な建築物が破壊されたが、1980年代以降は立ち直り、アムド地方のチベット仏教の学問センターとして重要な地位を占め、500人以上の修行僧がここで生活をしている。
クンブムの建物は山の斜面に並ぶようにして建っている。麓にある入口には、8つの宝塔が一列に並ぶ如来八塔がある。これは仏の八大の功徳を表している。
寺院のほぼ中央にたっているのが大経堂。中の柱に沿って座布団が行く列にも並べられていて、修行僧はここに座って勤行を行う。周囲には仏像が安置され、経典が整然と収納されている。大経堂の隣にあるのが、大金瓦殿。その名のとおり屋根瓦が金色で、なかにはツォンヵパの大銀塔がある。塀の外では熱心な信者が五体投地をしながら大金瓦堂の周囲を回っている。小川を挟んで大経堂のはす向かいにある酥油花院には、バター彫刻(酥油花)がたくさんある。色づけされたバターを練って実にさまざまなものが作られている。なかでも、文成公主のチベット降嫁を描いたものが有名だ。
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