林芝(ニンティ)
チベット東部にあるニンティはチベットの「エメラルド」と称されている。平均海抜3000m、気候は湿潤で植皮が繁茂し、濃厚な酸素を含有する大気で包まれた大自然である。多くの山河渓谷がある地帯で、植皮は海抜高度の変化に伴って異なり、珍しい立体的景観を呈している。雪を戴いた山、森林、草原、湖沼、河川が交錯しており、景勝の地は100余カ所にも上る。
ニンティから程近いところに、チベット族の神湖とあがめられている松措湖がある。眺望すると、湖の形状は高山の峡谷に象嵌された新月のように見える。晩秋の季節の蒼穹は洗い上げたかのごとく清浄で、湖岸の楓は燃えるように赤く、沙カモメや白鶴が湖面を飛翔していた。湖は湖底が見えるほど透明度が高く、雪山がその影を美しく映していた。湖の真ん中に小島があり、小島には唐代に建てられた錯宗工巴寺があるが、ここは有名なチベット紅教寧瑪派の寺である。毎年、ここを訪れる信徒は引き続いて絶えない。
チベットを旅する人の多くは、このニンティを第一歩とするが、これは景勝地が多いという理由だけではなく、海抜がやや低く、低地からやってくる旅行者にとって、高原環境に体を慣らす絶好の地だからである。ニンティには空港がないので、車に乗ってくるしかないが、3年後にはこの問題は解決される。現在、八一鎮から40kmの地点にニンティ空港の建設が始まっており、3年後にはラサの貢嘎空港、昌都邦達空港の役割を引き継ぎ、チベット第三に民間空港になるからである。
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