
見る人の心を洗うような水の色 九寨溝・孔雀海
|

九寨溝から黄龍へは、4000mを越える峠を経る。途中、岷山山脈の主峰、「雪宝頂」(標高5588m)を眺めることができる
|

お盆にエメラルド・グリーンの水が溜まった段々畑のような湖沼群 黄龍・迎賓彩池
|

こちらは水の色が緑からブルーへ 黄龍・明鏡倒映池
|

深く、浅く、濃く、淡く、深さによって水が五色に変化し、幻想的な水のショーを演出する 九寨溝・五彩池
|

落陽を映すコバルトブルーの湖面は静寂そのもの 黄龍・姿夢映彩池
|

流水の中で木が生きる 九寨溝・樹正群海
|

優美な滝は九寨溝のあちこちにある 九寨溝・樹正滝
|

雨の日には、滝の水量が増し、しぶきが飛び散り、はね上がる。マイナスイオンをたっぷり浴びることができる(笑) 九寨溝・パンダ海の滝
|
9月中旬、1年ぶりに中国四川省・成都市に里帰りした。親孝行も兼ねて、九寨溝への家族旅行に出かけた。事前の予習もツアー予約も会計も全部「親任せ」だが・・・
成都からバスに揺られること13時間、山道を縫って西北へ。「九寨溝(きゅうさいこう)」は、成都から400km、四川省北部の山奥にある秘境。1970年代に森林伐採の労働者によって偶然発見された。この地域に9つのチベット族の村が点在していたことから、「九寨溝」と名付けたという。「寨(さい)」とは、村、集落の意味だ。現在、九寨溝周辺の売店、旅館、レストランの経営者とスタッフ、そして環境保全員、ガイド、運転手はほとんど、地元のチベト族住民だ。
九寨溝の入り口から先へは、団体ツアーのバスや個人の乗用車、タクシーなどが一切入ることができない。3つのルートを沿い、環境保護型のバスが走り回っている。90元(約1200円)のバス切符を購入し、各観光スポット近くのバス停で自由に乗り降りし、見たいところを散策するようなシステムになっている。
「黄山帰来不看山、九寨帰来不看水(黄山を観てきた人は、他の山には目もくれず。九寨溝の水を観てきた人は、他の水を見る気がなくなる)」と言われるほど、九寨溝の最大の魅力は、水のマジックだ。絶妙な色使いで雰囲気を作り出すことで有名な張芸謀(チャン・イーモー)監督は、映画『HERO』の中の2人の主人公、無名と残剣の決闘シーンを、ここの「剣竹海」で撮影した。
まる一日を九寨溝で過した後、もう一つの絶景を目指して高い山へ。目的地は、九寨溝から車で3時間のところにあるが、途中4200mの峠を越えなければいけない。峠からは岷山山脈の主峰である雪宝頂(標高5588m)を望むことができる。
黄竜は標高3100m~3500mの高いところにあるため、酸素不足で、頭痛や吐き気など「高山病」の症状が起こりやすい。山道の両側で休憩を取る人の中には、酸素ボンベを持っていた人が少なくなかった。
「黄竜」と呼ばれるこの場所は、白や黄色の石灰岩でできた棚田状の池が連なる、文字通り黄色い竜が山を駆け上るように見える。
季節の変わり目で、成都からのバスツアーは、3泊4日(1日3食付き)で850元(約1万1800円)という格安の値段だった。ワンランク上にすれば、成都から九寨溝まで飛行機で行く手もある。
成都で三国志ゆかりの劉備墓や諸葛孔明の「武候祠」を訪ねた後、九寨溝まで足を伸ばしてみたら如何でしょうか。