国家気象局、中国の温暖化は世界の平均より深刻
世界中が気候の温暖化をめぐって議論をくりひろげている中、中国国家気象局の関連レポートでは、中国における温暖化現象は世界のほかの地域よりさらにひどいことが明らかになっている。同レポートは次のことを明らかにしている。
中国の気候温暖化の結果として、豪雨、強い台風、大規模の干ばつ、砂あらし、土地の砂漠化など極端な異常天候を招来し、それが頻発することになっている。
今後10年間の温暖化のペースはこれまでの10年間より速くなると予測されており、これまでの50年間に、中国の平均気温は10年間ごとに0.22℃高くなり、そのペースは世界の平均レベルより速いと指摘しているが、具体的な原因については説明していない。
今年の春節(旧正月、2月18日)は、中国で気象記録があるようになって以来のもっとも暖かい春節となり、2月20日の北京の最高気温は15℃であったが、往年は0℃以下であった。
同レポートはさらに、2050年ごろには、中国西北部の氷河が27%減少し、2020年には中国の平均降雨量は2~3%増加し、2050年には5~7%増加する可能性があると予測しており、東部地区における向こう4~5年間の大豪雨の回数は1980~1990年代の4~5倍となり、台風に襲われる回数も著しく増加し、強度がさらに大きなものとなると警告している。
1961~1990年の平均気温に比べ、2020年には中国の平均気温は1.3~2.1℃上昇し、今世紀中期には2.3~3.3℃、2100年には3.9~6℃上昇する可能性がある。1987年いらい、2004年を除いて、中国は19回も暖冬を経験してきた。
中国北部の干ばつ地域は引き続き拡大しており、ますます多くの土地が砂漠化し、干ばつにより砂あらしがさらにひどくなり、2050年頃には海面が15~20cm上昇する可能性もある、といわれている。
中国は自国が気候変化による深刻な脅威を受けているだけではなく、世界に温暖化をもたらす主要工業国のひとつともなっている。2009年に中国はアメリカを追い越し、最大の二酸化炭素排出国となるといわれている。中国は二酸化炭素排出の減少を目指す京都議定書に調印し、2010年までにエネルギー原単位を20%減らすことを計画している。

