<蜀風雅韵の川劇>
テントの中にステージと観客席が設置され、観劇中はお茶(※)とおつまみのサービスがある。
上演時間は夜8:00~9:30
住所:成都市琴台路23号(成都市文化公園内)
※ 四川独特の注ぎ口の長い薬缶で注いでくれる。見た目は地味だが、その薬缶を操るのはなかなか熟練した技が必要だと聞く。
茶碗から一滴も零さず注いでくれたら拍手!
<演目紹介>
1. オープニング;“鬧台”
2. 川劇折子劇(短編劇)
3. 二胡独奏
4. 杖頭木偶(操り人形)
5.蜀韵節奏(快板演奏)
6.経典戯曲(伝統軽業劇)
7.吶子独奏(チャルメラ独奏)
8.滾燈(曲芸コント)
9.手影戯(影絵)
10.変臉(変面)・吐火
(実際の演目の順番と同じとは限りません)
1. オープニング;“鬧台”
“鬧台”とは、「蜀風雅韵茶芸社」が誇る楽師たちの銅鑼や太鼓を中心とした四川地方独特の演奏のこと。演奏するのは吉祥を呼び込む音楽。
演奏する楽師たちは30年以上に渡って奏楽に従事してきたベテランばかり。生演奏なので見応え、聴き応え抜群だ。
2. 川劇折子劇(※);
<石懐玉驚夢>
古典折子劇の一つで、『聊斎志異』に題材をとる。劇中には多くの川劇独特の技が散りばめられ、観客を飽きさせない。主演は著名な国家一級の役者;担綱。
※ 折子劇;長編の伝奇ものから一幕のみ独立し、単独で演じられる短編劇。
3. 二胡独奏
録音されている音楽テープに合わせて二胡の生演奏が繰り広げられる。
4.杖頭木偶(操り人形)
中国語では“木偶戯”または“傀儡戯”とも呼ばれ、漢代に源を発する。「杖頭木偶」は傀儡師が観客から見える舞台に立って人形を操る形式を採り、四川省の“木脳殻戯”や北京の“托偶戯”などが有名。
もともと先祖や神霊を祭る祭祀に用いられていたもので、風格は重々しく、厳かだったという。宋代になるとこれらは人形劇へと変遷を遂げ、元・明・清代には民間に伝わり、寄席演芸として庶民の娯楽となった。この木彫り人形の造形は精緻かつ巧妙で、技芸も独特だ。
しかし、傀儡の操作は複雑で難しく、その衣鉢を継ぐことのできる傀儡師は数えるほどとなっている。そして、蜀風雅韵では「杖頭木偶」の特技に精通している著名な傀儡師の技の数々を楽しむことができるのだ。
5.蜀韵節奏(快板演奏)
6.経典戯曲(伝統軽業劇)
7.吶子独奏(チャルメラ独奏)
8.滾灯
西洋の諺に曰く“一人の道楽者が街に入れば、1ダースの医者にも勝る”と。
『滾灯』は川劇の中で兼ねてから盛名を馳せる秘伝の特技であり、またショートコント的位置を占める経典作品だ。形式に囚われない、テンポの良い会話が観客を沸かせる。
『滾灯』は中国の有名な劇作家の手によるもので、過去何度も欧米や東南アジア各国での公演を果たし、広く支持を得ていると言う。
9.手影戯(影絵)
10.変臉(変面)・吐火
川劇中唯一無二の神秘的な絶技。古の西蜀に源を発し、中国演劇界に名を馳せる門外不出の離れ技。変臉は魔術のような技法を使い、息を呑む間、瞬きをする間に顔の隈取りを変え、登場人物の心境及び、ストーリーの急激な変化などを表現する芸術の手段だったのだという。
また変臉と同時に“吐火”が演じられ、二つの神技が怪しく調和する。
臉譜(隈取り);臉譜とは、中国の伝統戯曲中で役者が顔に独特な隈取りを施す特殊な化粧法だ。正義や悪などによって、特定の隈取り方や色彩が違っており、それを顔に施すことで人物像を明確に表したり、その人物への批評を表現したのだという。
例えば、赤は忠勇を表す;赤の典型的な人物といえば関羽だろう。黒は粗野、率直を表す;典型人物は張飛だ。更に、白は腹黒さを表す;典型人物は曹操だ。
隈取りは普通、敵役に用いる。また、鼻周辺に塗られた白粉は道化者を表現している。
一般的に、中国古典戯曲の隈取りは唐代の舞楽の役柄の一つであった“大花臉(主役)”および、古典従軍劇に登場した“架子花(脇役)”などの化粧法が変遷した結果だとされている。
(文章、画像の提供:蜀風雅韵)