山東省泰安市の北部に聳える泰山(標高1545m)は、中国五大名山の第一にランク付けされている霊山です。古くは岱山と言い、春秋時代に泰山と改名されました。
言い伝えによると、夏・商・周の三王朝の72人の君主が同地へ登り祈祷したといわれています。秦の始皇帝も泰山に登り、神が祭られている岱廟で、天下統一の功績を報告しました。それ以来、歴代の皇帝が「封禅の儀」を行う場所となり、多数の祠や廟、宮殿建築が残されています。
その中でも1009年(北宋時代)に創建された岱廟の正殿は、その規模と壮麗さから、中国古代三大宮殿の一つに数えられています。
また、多くの文人墨客も訪れており、孔子は「登泰山而小天下(泰山に登ると天下のなんと小さいことか)」、杜甫は「会当凌絶頂、一覧衆山小(泰山の頂上に来ると、他の山はなんと小さいことだろう)」とそれぞれ絶賛しました。
現代に至っても、山頂から眺める日の出、夕景、金の帯のように輝く黄河や雲海は、多くの参拝者を魅了し続けています。
◆アクセス
泰山周辺には空港がないので、済南の済南空港を利用します。そこから済南市内までバスで約1時間、泰安市までさらに約1時間を要します。泰安市には2カ所の登山口があり、時間のない場合は途中までバス、そこからロープウェイも利用可能です。尚、済南空港へは日本からの直行便はありませんので、北京などからの経由となります。