山西省・太原から南に90Kmの田園風景が広がるのどかな地帯。その中心地にある全長6163m・高さ12mの城壁に囲まれた町が平遥古城です。全体的に明・清時代の雰囲気をとどめており、城壁のみならず、街並や商業施設の配置、役所、市場などがまるごと世界遺産に指定された中国唯一の古城です。
古城の創建は西周時代(紀元前827年)に遡り、五代の鎮国寺をはじめとする木造建築、金代の建築文廟大成殿などが残っています。また、唐代に創建された清虚観(道教寺院)は、元・明・清代に再建されました。
もう一つの特徴として、城内には約4万人が現在も暮らしており、四合院(中庭を四方の建物で囲む伝統建築)などの民家も3797カ所が現存しています。中国において最初の票号(銀行の前身)が誕生したのもこの地であり、その蓄財によって建てられた商家は個性が豊かです。
一歩足を踏み入れた途端、明清の時代にタイムスリップできる城壁都市。その頃の香気が、今も漂い続けています。
◆アクセス
北は内蒙古自治区、西は陝西省、東は河北省と接する平遥は、北京・西安・鄭州などから鉄道で移動ができます。また、太原からはバスも運行しています。北京・西安へは日本からの直行便が就航しています。