江蘇省の南東部、長江三角州の中心に位置する蘇州は、美しい庭園と水路があいまって「東洋のベニス」と呼ばれています。
紀元前514年に呉王がこの地を都にしたことから歴史は始まり、以後、役人や商人が中心となって庭園をつくってきました。
明・清時代には200以上の有名な庭園があったといわれています。現在では、市内に数十カ所が残っており、中でも蕫拙政園﨟と蕫留園﨟は中国四大庭園に数えられています。
拙政園は蘇州最大の庭園であり、敷地の半分以上が池や堀に占められています。明代造園の庭は、白黒の落ち着いた配色の中国式建築や回廊などが特徴的です。
また、同じく明代に造園された留園は、後に清代の庭園様式が取り入れられました。園内の楼閣は長い回廊で結ばれ、その廊壁には蕫留園法帖﨟という有名な書家の墨跡が残っています。透かし彫りの窓蕫花窓﨟の連なりも精華です。
瞑想にふけるためにつくられた庭園の数々。現代においてもその役割は変わらず引き継がれているようです。
私家古典庭園の傑作、拙政園。
水・石・楼閣・竹林・小島・橋が美しく調和を織りなしている
◆アクセス
上海浦東空港からのアクセスが一般的です。空港からは蘇州行きのバスが運行しており、鉄道も開通しています(84Km)。ただし遅い時刻は本数が少ないので事前に確認をしてください。また、庭園は市街地を中心に点在しているので、レンタサイクルが便利です。